今回は、中国のweb事情と中国語サイトのデザインをご紹介したいと思います。調べてみたら新発見の連続でした!

中国のweb事情

ユーザー状況

2015年12月末時点の中国のインターネット利用者数は6.88億人。インターネットの普及率は50.3%となっています。また、モバイルでのインターネット利用者数は6.2億人で、全体の90.1%を占めています。今後も様々なサービス提供により、3級、4級都市(※)や農村地域の住民間でも利用が増えていくと見込まれています。

※3級、4級都市=中国の各都市を経済レベル等でランク付けした区分け。1級から6級まであります。

出典:第37回中国インターネット発展情報統計

ブラウザシェア

2016年9月のBaidu統計(※)では、まず、Chromeが38.09%で1位。こちらは日本と変わらずです。
続いてIE8.0が15.0%で第2位となっています。その次に多いのが、QQや2345、搜狗高速などの中国の独自ブラウザです。
ブラウザの確認も気をつけないといけませんね。

※Baidu=百度 は、中国で主流の検索エンジン。Baidu統計は、Baiduが無償で提供しているアクセス解析ツールです。
百度日本法人が提供している機能紹介の資料もあります。
http://baidu.co.jp/info/business/pdf/1409_Function.pdf

出典:中国のブラウザシェア推移まとめと2016年9月の最新情報 | 中国Webマーケティングラボ

フォント(簡体字)

日本語のメイリオ的な位置のものが、微軟雅黒(Microsoft YaHei)にあたります。ゴシック体で、文字表示がなめらかな、ClearTypeのフォントです。このフォントは、Windows Vistaと以降のMicrosoft Windows簡体字中国語版において、ユーザインタフェース用フォントとして標準搭載されています。

また、Googleのオープンソースフォントにも、Noto Sans CJK SCという簡体字フォントがあります。ウェイトも7種類と豊富で良さそうです。
https://www.google.com/get/noto/#sans-hans

ちなみに今回は簡体字のみ調べましたが、中国本土・シンガポール・マレーシアで使われているのが簡体字、台湾・香港・マカオで使われているのが繁体字となっています。

出典:微軟雅黒とは – Weblio辞書
中国語フォント:ウェブデザイン&システム常用フォント | 中国Web情報マガジン

アイコン

私も日頃お世話になっている、Font Awesome(アイコンwebフォント)は、中国のSNSなどのアイコンも揃っています。
http://fontawesome.io/icons/
※ライセンスについてはご利用前にこちらをご覧ください。
http://fontawesome.io/license/

デザイン参考

いくつか抜粋してご紹介したいと思います!中国語サイトは派手なイメージでしたが、全然そんなことはもうないことに気づけました・・

艾迪互动科技 Aidimedia

http://www.aidimedia.com/
艾迪互动科技 Aidimedia20161736
web系の会社のようです。実績ページがかっこいいです。実績からデザインの参考にもなりそうですね。右側の不思議な生物のアイコンはなんだろう・・と思っていたら、QQという中国でかなり多くの利用があるというチャットのアイコンでした。

搜狗高速浏览器

http://ie.sogou.com/
搜狗高速浏览器-这可能是当今启动最快的浏览器20161735
中国の独自ブラウザのサイトです。色使いがきれいです。スクロールで出てくる孔雀が中国っぽいですね。

搜狗星座专版


http://ie.sogou.com/xingzuo/

搜狗星座专版20161752
さきほどの搜狗高速浏览器で、どうやらそれぞれの星座のインターフェイスがあり、変更できるようで、その紹介ページがくるくる回る面白い動きになっています。

新浪首页

http://www.sina.com.cn/
新浪首页20161733
ポータルサイトです。全体のデザイン自体は日本と変わりないイメージですが、やはり文字が違うとかなり印象が変わります。

中国Webデザインギャラリー

http://gallery.china-webby.com/
中国Webデザインギャラリー  中国ウェブ専門ポータルchina-webbyが運営するギャラリー、中国の優秀なウェブデザインを集めました。20161820
発見した唯一のギャラリーサイトです・・!日本人の方が運営されています。

まとめ

今回はかなりさらっとですが、これだけでも、やはり国が変わるといつも当たり前にしていることを一から勉強しないといけないことに気づきます。
外国語サイトについてはまた書いていきたいと思います!

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